RobotPHONE

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RobotPHONE Prototype 2

RobotPHONEとは?

RobotPHONE(ロボットフォン)とは,ロボットを用いた新しい形の電話です.

通常の電話は離れたところに声を伝えるだけです.しかしRobotPHONEを用いることで 声だけでなく,ロボットを介して身振りや手振りを伝えることができるように なります.また,ロボットを通して力を伝え合うことで離れた人と握手を行うことも可能です.

概要

長年にわたりロボットは工場や,人の行けない危険な場所で「作業」を行うことを 目的として研究が進められてきました.それに対して近年「人に働きかける」ことを 目的としたロボットが登場しています.中でもロボットを人へのインタフェイスとして とらえた考え方がRobotic User Interface (RUI)です.

例えば現在コンピュータと言えば マウスにキーボード,そしてディスプレイを思い浮かべます.しかし,未来のコンピュータの 「顔」としてロボットは大変重要な働きがあると期待されております. このRobotPHONEもコミュニケーションのためのRUIの一種と位置づけられます.

RobotPHONEは離れた複数のロボットの動きを同期させることで機能します. 全身に備えられた関節角センサの情報を 元に,ワンチップコンピュータでモーターを制御することでロボットの動きを 同期させています.

RobotPHONEは,将来は電話やインターネットに簡単に接続する事が可能となります. このことで,職場にいながら自宅の子供をあやしたり,外国の子供と遊んだりと いったことがすぐにでも実現できるようになります.

なお,二台のRobotPHONEの間は音声とロボットの形状データのみのやりとりとなっているため, 通常の電話回線や低速のインターネット回線で十分動作可能です.小型化することで,ロボット携帯電話も夢ではありません.

試作1号機 [RobotPHONE-S]

この試作機はRobotPHONEのコンセプトを示すために製作されたものです. 全身で6つの関節を持つヘビ型のロボットとなっています.

RobotPHONE Prototype 1

[mpeg movie(3.8M)]

試作2号機 [RobotPHONE-T]

このテディーベア型の試作機は全身で11箇所のモーターと関節角センサ, マイク,スピーカーを備えています.人の身体に近い形状となっているため, 声と同時に身振りを交えたゼスチャーを伝えることができます.

この試作機は2001年8月に米国ロサンゼルスで開催された SIGGRAPH2001 及び2001年11月に横浜市で開催された ロボフェスタ にて実演を行いました.

展示の模様はテレビ東京 ワールドビジネスサテライト にて紹介されました.映像のアーカイブは こちら.

RobotPHONE Prototype 2

[mpeg movie(6.3M)]

参考文献

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mail: robotphone (at) mac.com